もしかしたら龍くんは
手術をしない方を選ぶかも知れない。
仮にその決断をしたとしても
あたしはあの人を支えてあげたい。
本音を言えば手術を受けてもらいたい。
リスクが高くても…
好きでいれる自信はあるから。
その日からしばらく仕事が休みの時に
龍くんに会いに来ていた。
いつも病室に行くとあたしは
1人で喋りかけていた。
仕事であったこと、辛かったこと、
楽しかったこと、聞こえていなくても
聞こえていてもずっと話しかけていた。
ふと龍くんの顔を見た時
あたしはびっくりした。
「え…。」
龍くんが笑った。
起きたの?なんて思ったけど…
起きる事は無かった。
それからあたしは仕事が忙しくなり
お見舞いに行ける機会は少なくなっていた。
