病院に着いて部屋の前に立った時
すごく怖かった。
恐る恐るノックをして中に入った。
「あなたがみゆうちゃん?」
頷くことしか出来なかった。
目の前にはただ寝ているだけの龍くん。
「みゆうちゃん。ちょっといいかしら?」
やっぱり喋れなくて…
頷くことしか出来なかった。
「龍はね。ここ数日ずっと眠り続けてるの。」
うん。
「喉のガンは手術をしないと
治らないらしいの。」
うん…
「でも手術をするにもリスクが
高いって言われたわ。」
…うん。
「龍が目を覚ました時
本人の意思を聞こうと思うの。」
……。
「どちらを選んだとしても
そばにいてあげてくれる?」
……うんうん。
「ありがとう。」
その言葉を聞いた瞬間
今まで我慢してたものが溢れ出した。
