ある日の仕事終わり。
あたしは中番で8時に上がりだった。
何も言わなくても龍くんは
迎えに来てくれるようになった。
でもその時にふとした違和感があった。
いつものおつかれー!が無かった。
あれ。声。無くない?
「ねー。龍くん。声でないの?」
頷いた。
嘘でしょ。え。なんで?
「病院は?行ったの?」
首を横に降った。
「行きなよ!なんかあったら困るじゃん!」
考え込む龍くん。
ここまであたしが感情入り込むこと
今までになかったと思う。
入り込んだのには理由があった。
初めて付き合って2日目で
ジュエリーショップに行って
婚約指輪を買ってくれた人だった。
そんな人失いたくない。
そう思うのが人間だろう。
