その日の帰り一輝と話していた
「あの子大丈夫かね」
「大丈夫っしょ。自分で判断出来る」
「ならいいけど。俺きつくゆった?」
「馬鹿じゃね?ゆってねーよ。
だったらあたしの方がきついわ。」
うん。あたしも口は悪いと思う。
でもこーしないと素直に言えないんだ。
「ははっ!間違いねぇ!」
失礼なやっちゃな。
「お前そういえばどうする?
家帰るか?」
2日も3日も帰ってないで今更帰るのもなんか嫌
になってたあたしはまた一輝の家に
泊まる事になった。
「お前だったら俺んち住めば?」
…?!
その答えが来るとは思ってなかった
一輝の中ではそれが一番って
考えての答えだろう。
あたしはそれに甘えてしまった。
一ヶ月経ってバスも電車も
定期が切れてしまった。
親から連絡が入って
『お前定期どうすんの?更新しないの?』
親に会いたくねぇんだよな…
『ポスト入れといて。自分でやりに行く。』
『一緒に行くから。一人は許さない。』
だるいわ。
その時一輝にボソッと言われた一言があった
「親に会いたくねぇなら
俺が電車賃出してやるよ。」
またそれに甘えてしまった。
バスは婆ちゃんがくれたチャージすれば
使える券があったから大丈夫だった。
一輝も仕事があるし毎日送ってもらうのは
きついものがあった。
最初の1ヶ月はそれでなんとかやっていた。
でもそこから学校に行くことすら嫌になり
一輝の家で過ごしていることが多くなった。
