「もし?お疲れ。迎えくんの?」
「いや。もう近くにいっけど。」
早くねぇ?行動が。
「あんさ友達が相談あんだって。
あたしと一輝に。聞いてやっこと可能?」
「別に構わねぇよ?」
「ん。分かった。んじゃ今から
門のとこでっからそこ待ち合わせで。」
そこまで言うと電話を切った。
優希がそわそわしてこっちを見てくる。
「はぁ。別に構わねぇってさ。
ほら行くよ。もう近くにいるって
ゆってんだから。」
って言うとにっこにこしながら
靴を履き替えていた。
こいつ…なんかあんのか?
優希の心理がいまいちよくわからなかった。
まあ、いいか。とりあえず一輝待つか。
門を出たところで優希と一緒に待っていると
まあお決まりよね。
爆音が聞こえてきた。
「あ。優希来たよ。見てな。」
なにが?と言いたげな顔をしていたけれど。
真っ黒のトラックが来た瞬間
空いた口が塞がらない状況になったらしい。
てかその場にいた帰ろうとしてた人達
みんなそうなってたけどね。
