恋の悪循環~ありがとう。大好きだった人~






なんて話していると急に一輝が


大声を上げた。


まあその理由も分かるんだけど。


「とうちゃーーーーーっく!」


大声で言わんでいい。


幸い車は一台もなく乗るには絶好だった。


トラックから降りてバイクを下ろしてる


一輝の近くに行った。


「でかくね?足つくの」


「ん?つくわけねーじゃん!w」


だろうな。


ジャッキを下ろしてエンジンをかけてる間


あたしは乗るのが見たかっただけだったし


暇だったからしゃがんでタバコを吸ってた。


ブォン!!


いや。うっせぇ。


サイレンサーつけとけよ。


エンジンがかかった瞬間に


一輝はバイクにまたがり颯爽と走り出した。


待て待て。石飛んできていてぇぞ。


トラックの荷台に乗り走ってる姿を見ていた。


やっぱかっこいいわ…


その時どっちにかっこいいと思ったのか


いまいちよく分からないけれど


素直にそう思った。


重い車体を持ち上げてウィーリーしてみたり


ジャックナイフしてみたりと


あぶなー。って思う事を軽々とやってのけた。


疲れたのか戻ってきた一輝が


あたしのそばに来てほっぺにキスをした。


………!?


なにが起こったのかよく分からず


一輝の顔を見ると


してやったり。て感じでニヤニヤしていた。


「なに?口にして欲しかった?」


状況が1発でわかった。


あたしこいつに飲み込まれる…。