ここまでだった。
もうこれ以上の問答は無意味だ。
「修内太、覚悟を決めて。話し合いが通じる相手じゃないわ」
私の言葉に、修内太は悔しげに唇を噛んだ。
…作戦は、ここで桜花とジルコーに時貞の足止めをしてもらう事になっている。
だが。
「メグさん」
頬に汗を伝わらせながら桜花が呟く。
「ええ」
私も時貞から目を離さないまま頷いた。
…無理だ。
目の前の時貞を、桜花とジルコーの二人だけで足止めする事は不可能だった。
というより、彼の横をすり抜けようとした瞬間、あの巨大な刀剣で両断されてしまうだろう。
あの刀剣の届く間合いは、全て時貞の『剣の結界』。
その殺傷圏内に入った瞬間、刀の錆となる。
「…満更阿呆ではないようだな」
時貞が構えたまま言った。
「我が間合いに入った者は、何者だろうと断ち斬る。我が攻城刀に斬れぬものはない」
もうこれ以上の問答は無意味だ。
「修内太、覚悟を決めて。話し合いが通じる相手じゃないわ」
私の言葉に、修内太は悔しげに唇を噛んだ。
…作戦は、ここで桜花とジルコーに時貞の足止めをしてもらう事になっている。
だが。
「メグさん」
頬に汗を伝わらせながら桜花が呟く。
「ええ」
私も時貞から目を離さないまま頷いた。
…無理だ。
目の前の時貞を、桜花とジルコーの二人だけで足止めする事は不可能だった。
というより、彼の横をすり抜けようとした瞬間、あの巨大な刀剣で両断されてしまうだろう。
あの刀剣の届く間合いは、全て時貞の『剣の結界』。
その殺傷圏内に入った瞬間、刀の錆となる。
「…満更阿呆ではないようだな」
時貞が構えたまま言った。
「我が間合いに入った者は、何者だろうと断ち斬る。我が攻城刀に斬れぬものはない」


