ガサッ…!!


荒々しく机の上に投げ出されたコンビニの袋に
一瞬肩が竦んだ。


そして箱に入った風邪薬だけを袋から取り出し、



バタン。


部屋を出て行ってしまった。


ハルにいの突然の意味不明な行動に
ただ私は首を傾けるだけだった。




ドン、ドン、ドン…

数十秒もしないうちにハルにいが階段を上る音が聞こえた。


ガチャッ…!!

そして部屋のドアが開き、
「どうしたのハルにい?」と聞こうとしたときには―――…





「……へ?」


視界が反転し、ハルにいの肩ごしに、
部屋の天井が見えた。


ハルにいの陰に、私がいる―――…?