――――コンコン



「う?」


「朱莉?」


――――!!

この声…

「ハルにい?!入って!!」



ガチャ…



「…なんで顔だけ?」



病原体だけど大好きなハルにいはドアから相変わらず綺麗な顔だけを出して覗きこんでいる。


「お前馬鹿で風邪なんて滅多にひかないから、1回1回の風邪が酷いんだよ。
簡単に入って移ったら困る。」


「なっ!馬鹿は余計だよ!!」


でもほぼ図星。

いくら知恵熱でも滅多にひかないから、1度ひいたら最低3日は寝込むくらい私の風邪は酷い。


それに…




「…いいよ、入ってこなくて。」