「いきなりなにすんのさっ!!」

「………あれ。」

「あれ………?」


私に当たっていた光が部室の後ろの方をさした。

光がさしたのは、


さっきまで描いていた、未完成のコンクール作品。


「言うとおりにしてんじゃん。」

「えっ………?」


絵に近づいた彼から出た一言に、私は目を丸くする。


言うとおりに…って、


「あっ、えっ、てっ!!」


あまりの突然の衝撃にうまく言葉が出てこない。

そんな私を見て彼は腹を抱えて笑った。