時計の針は「止まれ」という私の願いも虚しく、
一息入れようと目を移した時には下校の時刻を告げていた。


もう、こんな時間だ…。


目の前にそびえる私の想い。
私はこうやって思うがままに絵にすることが大好きだった。



すると私の中である仮定を立てた。


あの謎のダメだしレター。

差出人は多分、


私と同じで、絵を描くのが好きなのかな…。



美術部のメンバーでは無いことは分かっている。

うちの美術部は
『先輩後輩関係なくアドバイスをする』
というなんとも変わったルールがあり、

私は全ての部員から『口頭』でアドバイスを受けたのだ。



絵の専門的な技術は優れているのに、

なんで美術部に入らなかったの?
なんで…


私だけなの?