それでもボクはキミを想う



~告白~





ゆっくり夕食とる時間が無くなって、結局桂川のサービスエリアで食べて再度山に向かった。

響とは、ギャラリーの駐車場で待ち合わせし、ボクらが再度山に着く頃は、既に走り屋の多い時間になっとった。

ボクは一旦ヴィーナスブリッジの駐車場に車止め、二人で夜景を見に行った。

もう何度も見馴れてるはずやのに、ヴィーナスブリッジから初めてキミと二人で見る夜景は、宝石を散りばめた様なキラキラと綺麗な100万ドルの夜景がいつもと違い、よけいに輝いてみえた。

『わぁ~!!見て!!宝石みたいだよ!』

無邪気にキミがボクに笑顔で話しながら夜景を見ていた時、

『なぁ莉乃、ボクのもんになって?』

ボクは思わず後ろから抱きしめて耳元に囁いて告白した。