それでもボクはキミを想う


貴方が部屋を出てすぐ私は横になった。
けど、隣の部屋に貴方がいるのがわかっているから、いつもより近くにいるはずなのに何故か遠く感じる寂しさとでまた要らない事考えて中々寝れず、響に“まだ起きてる?”とLINEしてみた。
するとまだ起きていたみたいで、既読が付くと電話がかかってきた。

『姉貴、隊長と一緒じゃないの?』

『一緒だよ。部屋に泊めてもらうから。』

『えっ!?告白したの!?ついに…!?』

全く響も何考えてんだか!

『残念ながらまだ言えてないし、一ノ瀬さんは隣の部屋だよ。』

『そうなんだ。
姉貴はいい年して全く色気ないもんね…』

我が弟に言われてむうっとしながら

『そう言う響もどうなのよ。
あんたもいい加減、車ばかりでなく彼女作りなさいよ!』

なんて私もまだ響に言える程で無い癖に、姉ぶって誤魔化したのに、“あっ、言ってなかったけど、最近彼女できたから ”…と、返ってきたのは以外な返事。

『えっ!そうなの!!また、ゆっくりその話は聞くから!
とりあえず明日の夜には帰るからお母さんには響から上手く言っといて!ねっ♪』

『もう言っといたから大丈夫だよ。
じゃ、姉貴お土産宜しくね!』

『了解なり。』

こんな時の私と響の結束は固い。
あ~あ、しかし響に借り作っちゃったなぁと思いながら、スマホの目覚ましをセットして眠りについた。