莉乃さんと仲良くなるせっかくのチャンスがぁぁぁぁぁ…藤崎…ギャラリーにいた仲間に連絡したのか?

俺は浅井の所へ戻り、

『おい、莉乃さん見つかったって、もうここにいないらしい。
藤崎と外人墓地から二つ目の駐車場で合流するからついてこいよ』

『了解っすよ!先輩!!
莉乃姉に会えなくて残念っすね!』

チッ!浅井の奴、俺の心の中を覗いたように笑いやがって!!

俺達が向かう途中、待ち合わせ場所まであと少しというとこで…

“ピピーッ!!”

と笛をならされて止められた。

『やべっ!!検問…か…!?』

と思った頃には遅く、仕方なく俺は窓を開けた。

『運転手さん、検問です。
改造車だね。
じゃ、あの列の車の後ろに並んでジャッキアップして待っててね。』

改造車の長い行列に俺達も並び、俺と浅井は、二人仲良く整備不良の違反切符を切られて点数引かれ、七千円の反則金を支払うはめになった。