学校の方向が途中まで一緒やから、卒業までの少しの間、通学を一緒にした。

学校終わったら奥田さんは、ちょくちょくボクに会いに、バイト先のコンビニにも来てくれる様になっていた。

でもボクは、もうすぐ学校卒業して就職するから、ずっと続けとったコンビニバイトも、ちょっと寂しい気はするけど、卒業と同時にお別れや。

一方奥田さんは、槇原店長ともすっかり仲良うなってボクと入れ替わりでバイトする事になっていた。
 
ボクの彼女になった“ 奥田さん ”。
けど、ボクの彼女やのに微妙な距離感をいつも感じていて、“桃ちゃん ”と呼べずにいた。
 
ボクと奥田さんとの関係は、あんまり長い事続かんかった。

たわいもない会話して、休みの日はドライブに、ショッピング付き合うたり、でも、キスしたいとかドキドキするような感情が無く、このままやったらアカンやろな…と思いながらもボクなりに大切にしてきたつもりやったんやけどなぁ…