それでもボクはキミを想う


結局一晩だけ入院し、翌朝も点滴をして、睡眠薬をもらい病院を出た。

迎えに来てくれていた響に頼み、家に帰る前にバンドのメンバにー会った。

『ご迷惑おかけしてすみません…』

『おっ、莉乃!復活したか?
復活祝にこれをやる!!
来週迄にこの歌詞に曲をつけてきな!』

遥香先輩から歌詞が書いてある一枚の紙を渡され目を通した。

『バラードに合う様な切ない歌詞…
これ…石田くんが曲にした方が合うんじゃないですか?』

もともとバラード曲は石田くんのが定評があった。
私はどっちかというとノリがいいのが得意だった。

『否、今回は藤崎、お前が担当するんだ。
ちょうどいい経験しただろ?
いい曲が作れると思うぜ!
俺は後二曲あるしね。』

『いい経験ねぇ…了解です!
では、来週迄に!!』

『藤崎、いいの期待してるぜ!』