弟の響にまで心配かけるほど、正直私は、悠人のことをズルズルと引き摺り過ぎて、食事も喉を通らず、不眠も続き、最近すっかり窶れて急激に痩せてしまった。 何も考えたく無く、少しも暇を与えず、常に仕事や予定を入れ、ただがむしゃらに毎日を走り抜けていた。 しかし、なんだか空回りばかりで、やらなければならないことを忘れたり、仕事もミスが目立ち、気力・体力もだんだん無くなり最低な状態で、自分が最もなりたくなかった最悪なダメ人間に成り下がっていた。