綾がお風呂から出てきて
栞は綾の事が気になったので
質問攻めをしたのだが
学校の授業のように
淡々と先生の質問を答えるかのように答えていた。

は~
結局、
綾さんのこと全然分からなかった。
答えが
別にとか
興味が無いばっか

もう折角久しぶりにガールズトークをしたかったのだが意味が無かった

そんなこんなで深夜になって問題が起きた

「栞は病人だから布団で寝なさい」

「綾さんはどうするの?」
って言うかスタイルや身長、言葉使いどれを取っても綾さんには負けるけれど私の方が年上なのに~子ども扱いされてる。

「綾さんはどうするの?」

「別にそこらで寝るから気にしなくて良いよ」

「いやいや綾さんそんな訳には行かないでしょ」

「何故?栞は今は熱が引いたかもしれないけれど、まだ病人私は健康体だよ
布団は一枚だけ、幸い明日は朝お休みだから問題は無いよ」

「常識的に見てそんなことできるはずないよ」

「なら常識的にみて、朝方コーポの前で倒れていたり、理由もなしに数日泊めてなんていう人がいるの?」

そりゃそうだけども、気にするじゃん

「それに私は気にしないから」

「えっと、綾さんって寝相悪いとか?」

「分からないけれど、寝たまんまの状態だから寝相はいいと思う」

「えっと~なら私も家主がそのまま寝ていたら気にするから、もし良ければ私と一緒に寝ない」

「いや、栞は病人だから気にしずに寝なさい二人で寝るのは狭いから」

「じゃ私も布団要らない」

いつもの綾なら、ここでなら好きにすれば良いと言う所だったが、珍しく困っていた。本人も何故困っているかは分からなかった。

栞はその表情を見て照れだした
これは不意打ちですよ綾さんっていうかもじもじしちゃって可愛すぎる

「う~私多分布団で寝なければ風邪ひどくなると思う」

「なら布団で寝なさい」

「でも気になって寝れないから、ひどくなるような気がする」

「なにが起きてもしらないから」

「えっと、綾さんはそっちの人ですか?」

「そっちの人?」

「女の子が好きとか?」

「は~興味はないからそういうの」

「何でもいいです。さっきも言ったけど流石に家主がそのままなんて気になって仕方ないから一緒の布団で寝てください」

綾はこのままくり返しになると思ったので
「わかった」
一言返した。

布団に入ってから綾は直ぐに寝入った。

「ッていうかどこのの○た君ですか?
いまどきの小学生でもこんなに寝つきの良い人なんていないのに」
綾さんか・・・
本当に私を知らないみたいだし、
ちょっとビックリ!
なんだか感性が変わってるし
それに年下なのになんでこんなにスタイルいいの?
一人で暇だったから
勉強机の本棚を見たら難しい本ばかり、
漫画どころか雑誌まで無いって
本当に女子高生かしら
でも寝顔綺麗だね
このスタイルに、この寝顔は反則すぎる。芸能人でもあんまりいないんじゃないかな

出るとこは出ていて引っ込むとこは引っ込んでいてそれでいてやせすぎていないなんてビックリだよ
変わってるけれど悪い人じゃないっていうか世捨て人みたい。
でもなんでだろう
こんなに美人さんだったら人が集まってきても可笑しくないのに
明らかに綾さん人との会話慣れしてないし、避けてる感じもするけどまぁいいっか
さてと私も悪化したら
今度こそ綾さんそこらで寝ると言いかねないから寝ますか