「お前、ここ弱いだろ。」
図星で余計なにも言えなくなって、また「いい?」と掠れた声で聞かれたから
「は、はい。」と答えてしまった。
先輩が私の首に顔を埋める。
「やっやっやっぱり、せんぱいっ…」
「もーだめ」
先輩に火がついたかのように、私の首に触れる。
キスも、玄関でしたときよりももっと色っぽくて……ドキドキしすぎて死にそうになった。
キスの角度が深くなっていくうちに、私を身にまとう服の数が少なくなっていた。
「…せんっぱい。部屋、暗くしてほしいです……」
「いいの。明るいとよく見える。」
「恥ずかしくて、死にそうです…」
両手で頑張って隠そうとする私を見て
「恥ずかしがってるのも、可愛いから。」
そう言って鼻にチュッとキスをする。
先輩はズルい。
『可愛い』だなんて、本当にズルい…。
