「ごめん、がっつきすぎた(笑)」
さっきまでの艶っぽさなんて微塵も感じないほどの爽やかな笑顔に戻った。
「……」
私はただ驚いて、言葉が出なかった。
先輩の部屋がある、3階へと上がっていく。
「へ、へぇ。ここここが先輩の部屋なんですね!」
さっきの熱いキスに未だ動揺してる私はきっとおかしい。
先輩もそれに気づいているのか、チラチラと私のことみながらクスクス笑ってる。
「あ、そういえば……。宿題、多かったんだった。やってもいいですか?」
「そこにある机だして、やりな。俺は飲みもんとってくるわ。」
「分かりました。」
ここはひとまず、宿題集中して気を紛らそう。
お茶をもって戻ってきた先輩が、「おれも課題多いから、やーろっぺ。」と言った。
私はそそくさと宿題を終わらせて、置いてあったマンガを読んでいた。
