でも……待って……
いや、先輩に限ってこんな素直にキスなんかするわけないよね。
バーカ。勘違いすんな。とか言われたりして…
先輩がなかなか動く気配がなくて、目を開けてみたら、先輩が顔を傾けていた。
びっくりして、慌てて目を閉じた瞬間。
先輩の唇が私の唇と重なった。
優しくて、落ち着くキス。
柔らかくて、あたたかい。
「こ、これで、、いいんですか?」
「うん。」
初めてのことだったから、先輩と初めてキスしたことを信じれない。
恥ずかしくて、緊張して、先輩と目を合わせる。
「せんぱい…。」
「どした?」
「心臓が止まりそうです。」
ふはは(笑)と笑った先輩は優しく、私を抱き締めてくれた。
「深呼吸。深呼吸。」
若干震えながら深呼吸する私に先輩はまた、笑ってくれた。
