「よし、できた。」
先輩が満足気にネクタイをみる。
やっと顔が離れてまともに息ができるようになり、ホッとしていた。
「うん、似合うよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「あの、先輩はネクタイ、つけなくても平気なんですか??」
「大丈夫、俺3年だからさ(笑)」
「あの……リボンは……?」
先輩のズボンのポケットを見る。
「ポッケ。」
「知ってますけど、洗いたいので返してくださいね。」
「じゃあ、今日も一緒に帰りますか。」
約束が増えた。
一緒に帰ろうとさらっと言える先輩はやっぱり慣れてるし、、
でも、やっぱり、、かっこいい。
