甘い恋




朝、今日は珍しく時間に余裕があって近くにある本屋に寄った。



帰りに寄ると結構人もたくさんいるし、立ち読みすらもしにくくて、やっぱ朝だと空いてるなぁ。




「…はよ」




「……えっ!!」




おはよと声をかけられた、振り向いた先にいたのは先輩だった。



すごく眠たそうで、目を丸い手で擦ってる。



なんか、かわいい。



「おはようございます」



「あれ?ネクタイ、買わなかったの?」



自分のつけてるネクタイを指差した、



「あ、はい。やめておきました。」



「ちょっとこっちおいで。」




本屋のあまり目立たない奥の隅に手招きされた。