周りの喋ったことのない女の子から 「なんで先輩とご飯を食べてたの!?」 とたくさん言われて 先輩が学校のみんなから人気者だと知った。 授業中、ポケットに入っている紙を思い出して開いてみると 『今日、帰るよ。』 ただそれだけが書いてあった。 決してきれいとは言えないけど、少しかくばった字。 やっぱり緊張する。 しなくてもいいのに、別にデートでも何でもないのに。 下校時刻までの時間が短くなるにつれて、鼓動が早打ちする。