先輩と向かい合って食べる昼食の時間。
先輩の隣には翔さんが、一生懸命ご飯を食べてる。
私、こんなイケメンに囲まれてご飯なんか食べたことないよ。
慌てて、ご飯をかきこむ私に翔さんはクスクスと笑っている。
幸せそうにハンバーグ見つめる先輩が、なんだか可愛くて、、
「ん?」とうるうるした目で上目遣いをされたから、ドキッと心臓が跳ねて、目を慌ててそらす。
「ちょーだいっ」
先輩が私のカツを取った。
「ちょちょっと、返してくださいよお!」
「うん、上手いねこれ。」
もぐもぐしてる先輩が愛しくて、許せちゃった。
御馳走様をして、教室に戻ろうとしたら、無言で先輩に手引っ張られて。
手のなかに何かを入れられた。
紙が入っていた。
教室に戻ったら見ようと思ってポケットに入れた。
