甘い恋



4限のチャイムが鳴ると


廊下が異様に騒がしい。


女子たちの黄色い歓声が聞こえてくる。



あ、先輩だ。



お友達も一緒にいる。


お友達もなかなかかっこよくて、すごいなぁって思った。



先輩は私の教室の廊下で足を止めた。


近くにいる女の子に何か話して、


「話しかけられたああ」と興奮してる女の子が私のほうへ向かってくる。




「わ、わたし……?」




目を見開いて、私!?と自分のことを指した。



うん。と頷く先輩のところへ行くと、「ちょっと借りるよ」と言って、



女子たちの黄色い歓声に包まれながら



腕を引っ張られて



「ちょ、ちょちょっと……っ」と言ってる間にたどり着いたところは食堂だった。