「じゃあ俺ここらへんだから、じゃあな」
夕日に照らされてる先輩が眩しくて、ああ、なんかドラマみたいって思った
繋いでいた手がほどかれる。
ちょっぴり寂しい気持ち……
「はっ、そうなんですね!じゃあ、また!!」
さっきまでの時間が夢のようで、緊張して特に何もなかったけど、名残惜しい。
寂しい気持ちとちょっぴりホッとした気持ちが入り交じって、どんどん先輩のことを思っていく。
先輩は、好きでもない女の子と手を繋いだりするのかな。
そんなことは、当たり前なのかな。
意識してもらってないから、そんなことができるのかな。
先輩はズルい。
