「……れょ!」
「…は!?…やし…」
余りのきまづさに気が付いてなのかコソコソと話し始める声がする。
けど私は顔をふせたまま必死に耳だけをすませて会話を聞き取ろうとしていたんだ。
「…あの...名前なんていうんですか...?」
暫く黙っていると隣りの男子がよそよそしく話しかけて来た。
はぁ...
話しかけられてもなぁ…
私なんかほっといてくれればいいのに...
「…如月...朔來…」
「………は...???」
「…え!?」
「………は...?」
「………」
何…こいつ...
は???
しか言わないし...
ちゃんと聞こえてなかったのかなぁ…
そしてまた隣りとその隣りの後ろの男子とのコソコソトークがはじまった。

