「杏衣ぃ~」

駅につくと一足早くついていた杏衣と合流し、私達はバスがくるまでお話しをした。

でも出て来るのは中学校の思い出ばかり...
これからの高校生活なんて...



夢を描いて、楽しい学校生活を送れるという期待はあったものの本当になれるのかという不安で押しつぶされそうになっていたんだ。


「あぁぁ~杏衣はいいなぁ…」

「???…なんで!?」


考えもなくふと気付けば口から出てしまっていた。

「…えっ、えっとさ~…だっていざとなれば周りに友達っていうか夢藍とかいるし!!」


そう…
自分できめて1人の道を選んだはずなのに…
もう後悔を始めている自分に腹が立つ...


「えー!!でもさ~せっかく色んな人と関われるんだし、確かに中学の楽しさ忘れらんないけど頑張んなきゃね!!!」