と、床に膝をついて、まるで王子様のようにわたしを見つめてくる四宮さん。

包み込んでくれるような余裕にあふれた様子にほんのり胸を温かくしながら、わたしは弱く微笑んだ。




「ありがとうございます…。でも困っているわけじゃないんです…。
ただ、わたしってどうしてこうトロくさくてドジなのかな、って…」


「そんな風に思っちゃダメだよ?日菜ちゃんはおっとりしているだけだし、アルバイト自体初めてなんだから仕方がないよ。晴友のイジワルなんか気にしちゃいけないよ」


「…でも」


「だめだめ。深く考えない。
ほら、美味しいものを作ってきたから、これを食べて元気だして」




と、差し出してくれたのはアイスクリームと生クリームがふんだんに乗った、




「ワッフル!わぁ美味しそう…!」