イジワル先輩さま、ご注文は甘い恋で



「日菜ちゃん、マジこれどうしてくれんの。クリーニング代弁償してよ」


「も…申し訳ありません…」


「ごめんで済んだらってやつなんだけどマジでー」


「ほんとうに、申し訳ありません…!」




こぼれたコーヒーを紙ナプキンでふき取りながら、わたしは何度も何度も謝った。

コーヒーがかかった指と胸がじんじん痛くて、泣きそうになる…。

けど、責める口調はむしろ面白がるようにキツくなっていく。




「あーあ日菜ちゃんどうしてくれるの?こいつ泣いても許してやらないと思うよん」


「人を鬼畜みたいに言うんじゃねーよ。まぁけど?場合によっては許してあげないこともないけど?」




ニッと嫌な笑みが広がった。




「日菜ちゃんが、これから仕事抜けて俺らと遊びに行くって言うんなら…」




え…。




「別に変なことなんかしないよー?一緒にドライブ行こうってだけなんだから?ねーいいでしょそれくらいー?」




なぁにそれ…。

わたし、そんなの無理だよ…怖いよ…!