「おい こんなとこで何してんだ」

いきなり後ろから声をかけられ私はビックリしながら振り返った

誰・・・?

「北條先生・・・」

そこには北條(ほうじょう)先生が立っていた

北條先生は英語の先生

顔は整っているけど生徒には全く関心がなく冷酷教師と言われている

正直言うと私が苦手なタイプの先生だ

「お前、相沢だよな? 泣いてんのか?」

「な、泣いてません」

私は慌てて涙を拭った

「なんかあったのか?」

先生は私の顔を覗き込む

「本当に何もありませんから!」

私は逃げるようにその場を去った

冷酷教師のくせに・・・