雄大『優美さん‥僕は真剣なんです‥。

僕とお付き合いしてください!!

重く感じたら、ほんとうにすいません。

家族にも友人にもお知り合いのかたにも婚約者として紹介したいとおもっています。

あのっ‥重たく感じたら本当にごめんなさい‥。

ほんと‥結婚を前提にお付き合いしたいです。』




優美はそういうのは苦手だったはずだった。いきなり結婚を前提に周囲に紹介したいなど、そんなことを言われても腹をくくったのも抵抗がないのも雄大だからだった。


二人でいても雄大は一度も優美に触れてこなかった。冗談でも一度も失礼なこともなかった。





優美『すごく嬉しいです‥。雄大さんだから‥‥こんなきもちになったのは雄大さんだけです。』





雄大『僕なんかが優美さんから相手になんてされないと思っていました。

優美さんや孝明さん達との関係を壊してしまうんじゃないかと思っていました。』


優美『私‥お付き合いしたいとおもったのは雄大さんだからです。私自身が選んだ人に‥僕なんかなんて言われたくない‥そんな言葉なんて‥もう聞きたくないです‥。

もう‥聞きたくない‥。』




優美は同時に心の中に痛みが走った。

雄大へ伝わりきらないものを感じた。



優美は嬉しさと苦しさ、これから訪れることへの恐怖があった。その恐怖さえ捨てて雄大へ飛び込んだ。


雄大『そういってもらえて‥嬉しいです。

色々‥ほんとうに毎日辛かった。

楽しくなんてなかった。

でも優美さんと出会ってから毎日楽しいんです!夢なんじゃないかって、まだ全然実感できないですけど、

僕、ほんとうに幸せです!』




優美は雄大の心の中のかき乱れる激しい移ろいを敏感に感じていた。