能動的な彼が 
受動的な階下を睨む 
その瞳で 
白けている奥まで刺し通してほしい 

腕という腕が 波打つ草むらに 
あなたを 寝転がらせて 
理由もなく 愛してると云うよ 
その時 
聖の牙城が零落するとも知らず 
隠棲した女王の高笑いも知らず 

裸で 
何も身に纏わず 
いられたらいい 

すれた余興は つまらない