1、一目惚れ

『わぁ、すげ〜』




『この部活いいかも!』




新しく入学した高校の体育館で今行われて
いるのは、部活動紹介。




先輩達が実際に部活の練習を疲労してくれ
ている中、どの部活に入ろうか悩む一部の1年生。




私、神城 華麗(かみしろ かれん)もその中の1人だ。




本当は、中学の頃やっていた吹奏楽をしたい。




けど、私が入った高校の吹奏楽には部員は1人もいない。




その事を知った母は他の部活に勧めた。




「どうしよ、決まんない...」




「華麗さ!バドしん!?」




「は〜??バド〜??」




私にそう勧めたのは、入学式で知り合った同じクラスの深瀬 朋美(ふかせ ともみ)。




私はとみちゃんって呼んでる。




「一緒にしよ!?ね!?とみもバド入るからさ!まぁ、見学きて!?」




「いや、あのさ!!うちついてけないよ(笑)」




「だーいじょーぶだいじょーぶ!とみもついてける自信ないから!」