「明日からなにをして過ごしたらいいんだろう」
有給休暇を自分のために取得したのは初めてだった。
今までは母親の看病のために休んでいた。そもそも趣味もなく、旅行に行くお金もなかったから仕事をしていることくらいしかできなかったのだけれど。
何をして過ごしたら、純正との出来事を忘れられるのだろうか。いろいろ考えてみたものの、結局なにもできなかった。
翌日も、翌々日も母の見舞いと純正のマンションへ行き仕事をこなした。
三日が過ぎ、あの日のように胸が痛むことはなくなったけれど、まだ笑顔で純正の前に立てる気がしなかった。
だから純正の部屋で家事を済ませ急いで料理を作って部屋を出ようと思った。
しかし、花名が使い終わった鍋を洗っていると、カチャリとリビングのドアが開いた。
有給休暇を自分のために取得したのは初めてだった。
今までは母親の看病のために休んでいた。そもそも趣味もなく、旅行に行くお金もなかったから仕事をしていることくらいしかできなかったのだけれど。
何をして過ごしたら、純正との出来事を忘れられるのだろうか。いろいろ考えてみたものの、結局なにもできなかった。
翌日も、翌々日も母の見舞いと純正のマンションへ行き仕事をこなした。
三日が過ぎ、あの日のように胸が痛むことはなくなったけれど、まだ笑顔で純正の前に立てる気がしなかった。
だから純正の部屋で家事を済ませ急いで料理を作って部屋を出ようと思った。
しかし、花名が使い終わった鍋を洗っていると、カチャリとリビングのドアが開いた。


