マンションの駐車場に着くと車から降りた純正は小刻みに震える花名の体を抱き上げて自分の部屋へと向かった。
玄関先で彼女の靴だけ脱がせて、そのままバスルームへ入ると服のまま花名の体をお湯のはってある浴槽に入れた。
「早く温まってくれよ」
純正は祈るような口調でそう言った。そして、今日に限ってなぜか思い立って、モバイルから湯張りの予約をしておいて本当によかったと思った。
「なあおい、タオル取ってくるから顔まで沈まないでくれよ」
純正の言葉に花名は微かに頷く。それを確かめると純正は浴室から出て行った。
「バスタオルと、あとは着替えか」
純正はぶつぶつといいながら寝室のクローゼットを開けた。
その中に置いてあるチェストの引き出しの中から小さめのバスローブを取り出して急いで浴室まで戻る。


