「え、いいの? 嬉しい!ありがとう。俺、茉莉花のことめちゃくちゃ大切にする」
こんなに純粋に、真っ直ぐに誰かを好きな気持ちを伝えるなんて私にはできない。
晴紀らしいなと思った。
それから同棲するまで、時間はかからなかった。
晴紀は想像した以上に私の事を愛してくれた。
毎日誰かに愛を囁かれることがこんなにも心を満たすものだと教えてくれた。
だから、純正との浮気を疑われた時すごく悲しかった。
それから家を飛び出した後のことはあまり覚えていない。
事故に遭ったと聞かされて、事実として受け止めた。
それ以前の記憶は徐々にもどってきて、早く仕事に復帰したいと考えるようになった。
ある日のリハビリ中、純正が恋人を連れて現れた。
私もあんな風に純正に愛されたかった。
そう思ったのは本当。
でも、それはもういい思い出。
今は、今まで以上に私の世話を焼く晴紀が愛おしい。
番外編 終


