均整の取れた肉体。
筋肉のついた腕と引き締まった腹筋は美しいとさえ思う。
同時に純正に雄を感じてしまったことに花名は戸惑った。
「花名? どうした」
「……なんでもないです。純正さんの体が綺麗で……」
「花名の体も綺麗だよ。白くて、少しピンク色で咲いたばかりの花みたいにいい香りがする」
純正は花名の上に覆いかぶさると視線を合わせて「愛している」と囁いた。
「花名は?」
「私も、愛しています」
まるでその言葉を飲み込むように純正は花名の唇を奪う。
重なった肌はまるで吸い付くように馴染んで、お互いの体温が溶けあうのを感じた。
男性経験のない花名を気遣いながら、純正は彼女のすべてを愛し尽くした。


