二日後。どうにか時間を確保し純正は佐倉園芸の本社へむかった。
受付の女性はその姿を見るなりあからさまに視線を逸らす。
「こんにちは。先日もお伺いした結城です。小石川さんはまだ出張中ですか?」
「……さようでございます。小石川は長期出張中ですので面会はできません」
まるで用意されたセリフのように女性はいう。指示されているのだろうなと純正は思った。
だからといってここで引き下がるわけにはいかない。
「では、連絡だけでも取っていただけませんか。出張中であれば会社からの電話には出るでしょう? とにかく電話がつながるかだけでも試してもらいたいのですが……」
出張中に会社から掛かってくる電話に出ないなどということはあり得ないはずだ。もし、会議中や作業中ですぐさま応答が出来なくてもどこかのタイミングでかけ直すだろう。
それもできないというのは明らかにおかしい。それを会社側に認識させたかった。
受付の女性はその姿を見るなりあからさまに視線を逸らす。
「こんにちは。先日もお伺いした結城です。小石川さんはまだ出張中ですか?」
「……さようでございます。小石川は長期出張中ですので面会はできません」
まるで用意されたセリフのように女性はいう。指示されているのだろうなと純正は思った。
だからといってここで引き下がるわけにはいかない。
「では、連絡だけでも取っていただけませんか。出張中であれば会社からの電話には出るでしょう? とにかく電話がつながるかだけでも試してもらいたいのですが……」
出張中に会社から掛かってくる電話に出ないなどということはあり得ないはずだ。もし、会議中や作業中ですぐさま応答が出来なくてもどこかのタイミングでかけ直すだろう。
それもできないというのは明らかにおかしい。それを会社側に認識させたかった。


