君だけを







カタカタ、カタカタ。






キーボードの音が、嫌になるほど響く。






よし、終わった。






お弁当をちょくちょく食べつつ、仕事を進めると、22時には終わった。





まだお弁当は半分くらい残っているけど、もうお腹いっぱいだ。






資料を佐々木部長のデスクに置いて、パソコンを片付ける。





「終わったのか。」






カバンを持って、オフィスを出ようとすると、ドアにもたれ掛かるように部長がいた。





「...まだいらしたんですか。」





「俺が残っていると、悪いか。」





「...いえ、そういう訳ではありません。」






一体、何なんだ。





仕事しないのであれば、帰ればいいのに。





「それでは、失礼します。」





私には、関係ない。






さっさと帰ろう。