また、神聖文字で記された魔剣の扱い方の石碑、


悪魔文字で記された聖剣の扱い方の石碑の発見で、


始祖の時代の歴史の大幅な見直しと、新たな石碑の捜索が検討されている。


捜索は恐らく、人間と魔族で結成された研究班が動くと思われる。



加えて、歴史を秘匿していたことが露見した教会の一部は、


教会の大司教にして聖女である、アリエノール猊下自らが断罪。


このことをきっかけとして、教会の内部分裂は進んでいく懸念がされている。



そして“獣の王”アルフレッドは、次期魔王命により、東大島の獣王領を人間側に返還。


その中のスレイブヤードの捕虜は解放され、


スレイブヤード自体は、戦争の慰霊の場になることになった。


両王府はこれを、事実上の終戦だとみている。



これで少しは、長年の二種族間の確執はなくなったのかもしれない。


まだ残る謎は多いものの、二種族はこれから確実に歩み寄り、


手を取り合っていくだろう。