「了解!」



跳躍。


黒い焔を噴射することで一気に加速、魔剣を持つ亡霊に斬りかかる。


白銀の剣と漆黒の剣が邂逅し、激烈な金属音を響かせた。



剣が重い……!


私は顔を歪ませると、一歩引いた。


魔剣の重さがとんでもない。どうしてあんなに重いものを軽々振るえるの。



やっぱりおかしい。


それは、正しい使い方をしていないせいなのだろうか。



「よそ見をしている場合か!!」


「っ!」



“ランスさんの声”に反応して、反射的に身を屈める。


頭上の少し上を、剣先が掠ったのがわかった。


一瞬固まった体を叱咤して横に転がり、更なる追撃を躱す。



「こんなものか!」