家に入る前に、蓮にキスをされて、お風呂に入ってもその私の火照りは、収まらなくて結局昨日は寝れずじまいだったりする。

「はぁ〜〜〜。眠ぃ。」

そう言って家を出た。すると、後ろから走ってくる音が聞こえた。突然!抱きつかれた。
「はよっ!俺昨日興奮してて寝れなかった!」
まさかの!一緒。
そんな、どうでもいい一緒なのに今の私にとってはとっても嬉しかった。
「私も一緒だよっ!ふふっ」
嬉しい気持ちを抑えきれなくてつい本音が出てしまった。蓮は走ってるけどポカンってなってる。でもみるみる赤くなって…。
「まじで…?嬉しー\\\」
蓮が素直にそう言ったので私まで赤面状態。
これが恋なのかな?って思った瞬間だった。
「やっば〜!間似合わねーかも。スピード上げるぞっ!悠!速くっ!」
蓮は、満面の笑みでそう言った。
「うんっ!」
それから私たちは2人で、登校道を、全速力で走った。予想以上にきついもので、少し目眩がする、けど、大丈夫!そう考えていた私の考えは甘かった。しかし、今の私は未来のことなど予想もつかなかったのである。





そう……。あんなことになるなら。






「ゴール〜!俺の勝ちだなっ!悠っ!」
女の子相手に、しかも、彼女相手にそんな走りで勝ってドヤ顔されても。
私の前には、それよりも気になることがある。
学校の靴箱で仁王立ちしてる体育の先生のことが…。体育の先生は今、すごくドスに聞いた顔してる。怖い。
「ごらぁぁぁぁあ!遅刻ぅううだぞぉお!」
案の定…。30分程、廊下で怒られました。
それに、反省文付きで。最低あの先生。