別れてから、気まずくて喋れない日々が続いた。


四月になって、お互い部活があったり、あたしは生徒会もあったりして忙しい日々を送ってた。

彼からの間違い電話に何度心を揺さぶられたかわからない。

友達にももう好きじゃない、新しい恋がしたい、なんて言ってた。
だけど、あたしは心の中でまだ彼を思ってた。


5月、6月が終わって7月。

文化祭があった。

実行委員だった私は忙しい文化祭を送っていた。


最終日の後夜祭が終わり、私は感動で泣きながら歩いてた。


メールが来た。


「おつかれ、今歩いてるお前を見た」

…報告いらないよ、ばか。


「いま泣いてるから恥ずかしいな」


「なんかあった?」


「感動で」


なんであたし達普通にしてるんだろ。

嬉しい。
そう思ってた。