からっぽ。

《要一》



朱美さんは、少し考えてから、ゆっくりと話し出す。


朝方まで飲んだ帰りに、一人で車の中にいた裕美を見付けた。

その頃は、働いてくれる女の子を探して、誰にでも声をかけるのが“癖”だったと言う。
夜の街で働いている娘だと思ったから、話しかけてみた。

少し話してから、

「お金が欲しかったら、電話ちょーだい」


本当に、かかってくるとは思ってなかったケド、次の日には電話があったと言う。



それからは……

俺の知る事だった。