からっぽ。

いつの間にか、正行さんの生活の中心が、私だったと言う。

離れてみて、存在の大きさに気が付いたと……


『そんな……』

そう思っても、抱き寄せる正行さんの腕を、はらう事が出来ない。


『一度きり……』


今は、お互いがそう思っていたのかも知れない。



私は……
身を任せてしまう。


ずっと安心していた場所。

心地良かった場所……


同じ事の繰り返しだと分かっている。



でも今は……



全てを忘れて、私達は求め合った………