からっぽ。

店に向かう車の中から、香子ママに電話をする。


「忙しい所、すみません。今から、会えませんか?」


もう、営業が始まっている時間だったが、今日しか話せないと思った。


無理なお願いに、快く応じてくれる、香子ママ。


一時間後に、夜の街から少し離れた喫茶店で、会う約束をして電話を切る。


俺は、そのままコンビニに入り、お金をおろす。


売り上げ金を合わせれば、なんとかまとまった金額が用意出来た。

『これが、今の俺に出来る精一杯……』

そう思いながら、店に向かった。