からっぽ。

《要一》



「要ちゃん……、一緒に居てくれる……?」


裕美を、俺の部屋に連れて来ていた。


やっぱり、放ってはおけない。


しばらくは裕美を、部屋におく事にした。



「……いるョ…」


今は、裕美に“くすり”をやめさせる為に、不安にさせない事が大事だと思った。


「店に、行って来るから…。待ってられるか?」

「うん。早く、帰って来てね…」


懐かしいこの部屋で、だいぶ落ち着いた様子の裕美は、テレビを観ている。


「今日は、仕事をしないで帰って来るから」

そう言って、部屋に置いてある、店の売り上げ金を持って、部屋を出た。