からっぽ。

思わず、抱きしめてしまった………



俺が……

ずっと、して貰いたかった事。

安心の中で、泣きたいと思っていた……


聞かなくても、歩実さんも同じだと思ったから、つい………


驚いた様子だったが、歩実さんは何も言わない。



「……ごめんなさい…。でも……、もう少し…このままで居て下さい……」

俺の方から、そう言っていた。



波がとても穏やかで、月明りが照らす水面だけが、キラキラして……


二人の時間が止まったみたいだった。